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日記


真暁の日記The Diary of Shingyo -①-

              “自己研鑽”

 

 先日とあるお寺での講話会に参加させて頂きました。そこでのテーマは「自己意識研鑽」ということでした。研鑽とは聞きなれない言葉ですが、辞書をひくと、[名](スル)学問などを深く究めること。「日夜―を積む」「自ら―して習得する」

ということらしいです。辞書をひいたと言っても、インターネットでものの5秒で調べております。笑えますよね。この笑えるという表現も、スマホで変換すると(笑)と、すぐに出てきます。若い子の間では、カッコも付けずに【わら】とだけメールやラインで表現することが多いようです。ちなみに、「了解です」は【りょ】とだけで表現するらしいです。面白いですね(笑)。

 さて、話を戻しますと、研鑽・・・ですね。三人のいろいろな宗派の僧侶の方の講話などを聞いた後、グループディスカスを行い、皆さんからの質疑応答という流れでした。各僧侶の方はその質問に丁寧に的確に、そして真摯にお答えされていました。 

 僧侶というだけで、グループディスカスの際も、わたしの話を聞くグループのメンバーの方の目が真剣になったように感じてしまいました。焦ります(笑)。

 メンバーのとある方に「松本さんの研鑽についての意見期待しています!」なんて言われた始末です。その時、わたしに与えられた時間は1分という時間でした。その限られた短い時間の中で、皆さんのご期待に添うことができるのか。一所懸命に何を言おうか、考えました。何も言わない!そんな選択肢もあったかもしれません。しかし、限られた時間のなかで自分を出したい!!そんな欲が出てきます。きっと浅はかなプライドなんでしょう。そして絞り出した言葉が、以下のようになりました。

 「先日、檀家さんのお宅に月命日のお参りにお邪魔しましたら、その方とのお話のなかで、『若さんの考えは日々の研鑽が伺えます。』とおっしゃって頂きました。そんなにたいそうな人間ではないです。と心からお伝えしましたし、そんなに偉そうなことを自分が何か意見を言っていたかと思うと、なんだかとても恥ずかしかったです。でも、これだけは思います。どんなものも、色や形、更にはカドが無いと研鑽なんて出来ないかなと・・・。」

 ここでタイムオーバーでした。もっと丁寧に正確に思いを伝えることができたのではないか。そんな思いが込み上げてきました。これもまたわたしの欲でしかありません。

 それでもわたしを含めた私たちは、今限られた環境のなかで、限られたこの時間を、一緒に生きていかなければなりません。自分の思い通りに伝わったかどうか、日々の生活の中で周りからよく思われたい。こんな事を意識してしまうのも、またわたしなんです。

 それでも帰り際、グループの一人の方がわたしを呼び止めて、こうおっしゃいました。「ありがとうございました。お話を聞いて、わたしはわたしで良いんだ。って思いました。」と。 

 ほんとうに救われました。 

 どんなに時代や表現方法が変わっても、人は人によって救われることを忘れたくない。そう思った一日でした。


真暁の日記The Diary of Shingyo -②-


 こんにちは。皆さまご無沙汰しています。「日記」と言いながら、こんなに久しぶりの更新になるとは、、、。自分でも驚いています。

 さて、今回は最近巷で話題になっている、「AI」について少しだけ思うところをお話しさせて頂きたいと思います。私には子供が2人おりますが、この子たちが大人になる頃には私自身の持つ価値観というものは、世間で果たして通用するのか、、、。などなど日々つまらないことを考えてしまっています。
 
 海外のとある国では、おそらく2〜3年前から活用されていた「タクシーの乗合サービス」も、今年の2月から名古屋のタクシー会社で試験的ではありますが、実質的な運用が始まりました。人間では到底判断することが出来ない判断や思考も、人工知能(AI)を使えば容易に複雑な判断も可能にすることが出来る。この事が「乗り合いサービス」を実現させることが出来たというのが、私見です。

先日、インターネットを見ていたら→
 「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO 2017」第2部 活動報告 江村克己: NEC未来 創造会議 | NEC
 http://future.nec/event/ufiexpo/report3.html

このような記事を発見しました。よかったら、皆さまご覧ください♪

 この記事を読んで、私が思うことを少し申し上げさせて頂きます。このなかで、将棋棋士の羽生氏は「人間の死角、盲点」について触れられ、またそれと同時にAIへの私たちの「信仰、過信」が生まれることを危惧されているようにも感じました。また評論家の荻上氏はソクラテスの言葉を引用し、

文字の発明によって、人間はより怠惰になり、知性を失ってしまう

を前提に
「AI との付き合い方も補完的な関係がこれから続いて行くという意味では、ポジティブな設計をすればいいと思っている。一方で、社会の慣性、今まで慣れてきたものこそが単一の素晴らしい価値であるという力が、技術と人間の関係性を妨げていく。それにより本来持っている議論の可能性が狭まる方が、今は心配です

となると、、、冒頭で松尾氏が述べられた。

「より人同士のコミュニケーションを促進するような仕事や、目的を設定、価値判断する責任主体、このような仕事がメインになってくるかもしれない。いずれにしても、人とは何か、ということを考えていかないといけない。知能の研究をすることは、逆にいうと、知能を除いた人間の人間性は一体何だろうか、と考えることでもあると思います。」
     東京大学大学院特任准教授 松尾豊氏によるプレゼンテーションより

 と書いた私も、コピペを駆使して「怠惰」になっています。
 では「知能を除いた人間の人間性」とは何なのか???
 次回につなげていきたいと思います。
 それでは、また次のご機会に。ご無礼いたします。

2018/3


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